第25回日吉杯争奪弁論大会
・聴衆部門
優勝 小谷中 隼(慶應義塾大学経済学部2年)
準優勝 高田 匠唯(明治大学文学部1年)
第三席 堀江 健太(中央大学経済学部2年)
・審査員部門
優勝 小谷中 隼(慶應義塾大学経済学部2年)
準優勝 堀江健太(中央大学経済学部2年)
優勝 小谷中 隼(慶應義塾大学経済学部2年)
準優勝 高田 匠唯(明治大学文学部1年)
第三席 堀江 健太(中央大学経済学部2年)
・審査員部門
優勝 小谷中 隼(慶應義塾大学経済学部2年)
準優勝 堀江健太(中央大学経済学部2年)
大会趣意
幹事長法学部法律学科2年 亀岡優輔
皆様、本日はお越しいただきまして誠にありがとうございます。聴衆の皆様、会場を貸してくださった慶應義塾大学の皆様、審査をしてくださる審査員の皆様、そして本大会に出場する弁士及び大学関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
日吉杯争奪弁論大会は、去年の第24回大会が前第23回大会より30年ぶりに再開され、今回は25回目となります。長く途絶えていた本大会がこれからも途切れることなく、時代の流れと共に歩んでいけることを願うと共に、開催に協力してくださるエルゴー会、各大学の弁論関係者及び弁士の方々の益々の協力を心よりお願い申し上げる次第でございます。
わが国に目を向ければ、今年7月の参議院選挙で自民・公明党政権がねじれ国会を解消してから、憲法改正、消費税値上げ、震災復興、原発及び汚染水問題、社会保障、安全保障といった国家の根幹に関わる問題の数々が急速に世間をにぎわせており、それに対する意見、見解もまた、氾濫しており、非常に収拾がつかないものであります。このような国家に関する問題に一つの完全なる答えが存するかと問えば、答えは否でありましょう。事態は誠に複雑怪奇の様相を呈しております。
しかし、このような事態であるからこそ、各々がもつ問題への解決策が光を浴びるのではないでしょうか。我が大学の創設者であり、当弁論部の始祖である福澤翁は「学問のすゝめ」において、学問の効用について、読書のみにあらず、そこから得た智見を広く衆に広めることをもって国民輿論を興すことにあると述べられております。
この点こそ、我々弁論をする者が求められる役割であります。我々が持つ意見、知識、問題意識とその解決策は十全とは言えない。しかし、だからこそ、訴える弁士の弁論が他を説得し、聴衆もまたその弁論に共感、反論することを可能とするのであります。弁論するときに弁士や聴衆が抱く熱い心をもって相互に作用するときこそ、福澤翁が述べておられる輿論勃興の端緒となると私は考えるのであります。
また改めて、弁論とは何かと問われれば、それは聴衆の説得にあります。聴衆を如何に魅了し、先導し、そして説得せしめるか、これこそが弁論であると考え
ます。そして、その弁論の評価につきましては今回、弁士と聴衆の皆さま、審査員の方々の評価をよりよく反映できますよう配慮した形式となっております。どうか、最後まで弁士の熱い弁論を真剣に受け止めて頂いた後に、不偏不党の立場で評価のほどよろしくお願いします。
前置きが長くなりましたが、最後に本大会の運営に携わり、また日吉会幹事長として弁士の方々に、聴衆の心に時を経ても残る熱く、各々の問題意識に溢れ、発露する弁論というものを期待すると述べさせて頂き、本大会趣旨の結びとさせて頂きます。
幹事長法学部法律学科2年 亀岡優輔
皆様、本日はお越しいただきまして誠にありがとうございます。聴衆の皆様、会場を貸してくださった慶應義塾大学の皆様、審査をしてくださる審査員の皆様、そして本大会に出場する弁士及び大学関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
日吉杯争奪弁論大会は、去年の第24回大会が前第23回大会より30年ぶりに再開され、今回は25回目となります。長く途絶えていた本大会がこれからも途切れることなく、時代の流れと共に歩んでいけることを願うと共に、開催に協力してくださるエルゴー会、各大学の弁論関係者及び弁士の方々の益々の協力を心よりお願い申し上げる次第でございます。
わが国に目を向ければ、今年7月の参議院選挙で自民・公明党政権がねじれ国会を解消してから、憲法改正、消費税値上げ、震災復興、原発及び汚染水問題、社会保障、安全保障といった国家の根幹に関わる問題の数々が急速に世間をにぎわせており、それに対する意見、見解もまた、氾濫しており、非常に収拾がつかないものであります。このような国家に関する問題に一つの完全なる答えが存するかと問えば、答えは否でありましょう。事態は誠に複雑怪奇の様相を呈しております。
しかし、このような事態であるからこそ、各々がもつ問題への解決策が光を浴びるのではないでしょうか。我が大学の創設者であり、当弁論部の始祖である福澤翁は「学問のすゝめ」において、学問の効用について、読書のみにあらず、そこから得た智見を広く衆に広めることをもって国民輿論を興すことにあると述べられております。
この点こそ、我々弁論をする者が求められる役割であります。我々が持つ意見、知識、問題意識とその解決策は十全とは言えない。しかし、だからこそ、訴える弁士の弁論が他を説得し、聴衆もまたその弁論に共感、反論することを可能とするのであります。弁論するときに弁士や聴衆が抱く熱い心をもって相互に作用するときこそ、福澤翁が述べておられる輿論勃興の端緒となると私は考えるのであります。
また改めて、弁論とは何かと問われれば、それは聴衆の説得にあります。聴衆を如何に魅了し、先導し、そして説得せしめるか、これこそが弁論であると考え
ます。そして、その弁論の評価につきましては今回、弁士と聴衆の皆さま、審査員の方々の評価をよりよく反映できますよう配慮した形式となっております。どうか、最後まで弁士の熱い弁論を真剣に受け止めて頂いた後に、不偏不党の立場で評価のほどよろしくお願いします。
前置きが長くなりましたが、最後に本大会の運営に携わり、また日吉会幹事長として弁士の方々に、聴衆の心に時を経ても残る熱く、各々の問題意識に溢れ、発露する弁論というものを期待すると述べさせて頂き、本大会趣旨の結びとさせて頂きます。